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「…はぁ」
俺はしげの病室から出た瞬間
溜め息をついた
体の力が抜けるような
脱力感がいっきに襲ってきて
一瞬フラっとした時
何かに少し足を滑らした
「うわっ!…っぶなぁ、
なんやこれ……水?」
足元を見ると何かの
水滴がたくさんおちていた
俺はそれをじっと眺めて
やっとそれがただの
水じゃないことにきづいた
「…ぴー、どんだけ
泣いとんねん……」
はよ探さな、あいつ意外と
弱い奴やからな…
いそうな場所はもうなんとなく
目星がついていた
ちびの時からなんか悲しいこと
辛いことがあるとぴーは決まって
あそこに行っていた、
「よしっ、片っ端から
トイレ探すかぁ…」
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