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「今見てました!?面白かったですか!?面白かったですよね!?ね!?」
そう、笑はなぜか笑いをとることに妙な執念を燃やしている。
バナナの皮を見ると自ら踏まずにはいられない、まるでケ〇ロ軍曹のように。
「ねぇ正志さん!面白かったですか!?」
「びっくりしたうえに引いた」
「ええ!?じゃあお姉ちゃん?面白かったですよね?」
純は腕を組んで黙ったままだった。
そして少ししてから目を見開いて言った。
「ぶっちゃけ!!ドンびき!!」
「え~~~~!」
シュンとする笑を無視してまた歩き出す。
「にしても平和だ・・・・・四角い黒ぶち眼鏡をした太った気持ち悪い見た目のロリコンに幼女が襲われていないものだろうか・・・・・」
「妙に具体的だな・・・てか正義の味方がそんなことねがっちゃダメだろ・・・・・」
「ん?あれは・・・」
純の視線の先におわすはカツアゲされているひ弱そうな少年とそれを囲うアフロ、リーゼント、モヒカン頭の不良三人。
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