魔王と神のお話

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 街の中央に位置する、商店街には人が賑わっていた。  しかし、それはいい意味ではなく悪い意味での賑わい。  「あー……。確かになんか、いかにもチンピラです、ヨロシクゥみたいな奴らがちらほらといやがるな……。おやっさん、あいつらでいいのか?」  その賑わっている場所から少し離れた場所で、カルマはオヤジさんに確認をとる。  「あ、ああ……あいつらだ。」  オヤジさんは少しおどおどしながら答えた。  「なんだよ、おやっさん。びびってる?」  「ま、まさか!俺はあの『オヤジ・ターレン』だぜ!?」  しかし、そういうオヤジさんの顔は引きつりまくっていた。  ちなみにこのオヤジさん、先程自ら名乗ったとおりオヤジというのが名前なのである。ここ重要。  「……にしても、あいつらが魔術士ね……。」  遠くから眺めながら呟く。吐き捨てるように。  「さてと……どうするかな……。」  カルマは家から持ってきたものを杖がわりにしながら立ち続ける。  あの距離では、チンピラどもに攻撃をしかけたら他の人たちまで巻き込みそうで迂闊に手は出せないと言う状況で。  まずは、人たちをどうにかしないとと考えていた。その時  「なにをしているのですか、カルマさん。」  後ろから不意に声をかけられた。
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