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「あなた達、迷惑になっていることを自覚してはどうですか?」
ソラはチンピラの前に出ると、さっそく文句を言い出した。
顔もいかにも強気である。
「あぁ?んだよガキンチョ、誰が迷惑だって?」
「そーそー、俺たちちょっとこの街に遊びに来ただけなのによぉ。」
二人組のチンピラはソラのほうを向き、つめよる。
しかしソラはふっと笑い、哀れむような目で彼らを見た。
「魔術士と聞きましたが、自分が邪魔な存在かどうかすら理解できないゴミクズが魔術士なはずありませね。いや、というより人間じゃないですね。ゴミですね。いや、ゴミに失礼ですね。ね、謎の生命体さん?」
ソラは口元をにこりとしつつ目はいつものように半開き、そんな状態で彼らを見た。また、哀れみを込めた目で。
「んだと、このアマ……!」
「くそガキが調子のんじゃねぇ……!」
チンピラは怒りに震えるその手を空にかざす。
すると、その手の周りには赤い光が灯りはじめゆっくりと熱をおびはじめた。
炎を呼び起こす魔術の一種。
「……なんだ、魔術士でしたか。すいません、さっきは適当なことを言ってしまいました。」
こんな状況にも関わらずペコリとお辞儀をし、顔をあげ
「ゴミクズな魔術士でした☆」
と、言い放った。
「くそガキがぁぁぁぁぁぁぁ!」
チンピラが手を振り下ろす。その手の中で生まれた炎は真っ直ぐにソラへと飛んでいく。
その時、カルマがソラの前に割り込んだ。
黒い剣を持って、その剣の柄についた『トリガー』をひきながら……。
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