魔王と神のお話

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 そしてそのまま向かってくる炎に対し、カルマは剣を振り下ろした。  その瞬間  炎は剣では切れないし防げない  そんな常識ごと、カルマの剣は炎をたたっきった。  「な……!?」  自分たちの魔法が打ち消されたことに、チンピラ達は大変慌てふためいていた  「……おまえらさ。」  びくっとチンピラが反応する  声を出したのはカルマ。すでにトリガーから指は離れていた  「こんだけの観衆の前で騒いでおきながら、さらには少女にむけての魔術。」  そこで一息おき、剣の切っ先をチンピラの前に突き出す。  指をトリガーにかける。  「……さっさと出ていけ。この街に二度と近づくな。」  チンピラを睨みながら言い放った。  「ひっ……!」  と、そこでチンピラの一人が逃げ出す。  「あ、おい!……待てよ!」  続いて二人目も逃げ出す。
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