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「私、仲間なんて言われたことないから少しびっくりしちゃって。ごめんね、驚かせて」
「ううん、そんなことないよ」
ルシファーは優しく言った。ミシェルは笑う。
「うん、そうだよね」
ライトがミシェルの頭に手をおいた。ミシェルはきょとんとしてライトを見上げる。
ライトは二、三度ミシェルの頭を軽く叩くと部屋へ行ってしまった。ルシファーが呆然としてライトの背を追っていたが、その背が部屋の中に消えると同時にハッとする。
「驚いた。ライトがあんなことするなんて」
そしてミシェルをまじまじと見つめて言う。
「意外とミシェルのことが気に入ったんだろうね」
ミシェルはそんなことを言われて、なぜか顔が火照った。頭を優しく叩かれたことなんてなかったのだ。
というかまるであれはミシェルを慰めているような、そんな感じがした。
「わかんないなぁ」
何故こんなにも嬉しく思うのだろう。ただ頭を叩かれただけなのに。そりゃぁ好きな人とくればうれしい…うん?好きな人?
ミシェルの思考が停止した。
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