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「ひょぇぇぇえ!」
「ミッミシェル?!どうかした?」
いきなり奇声を発したミシェルにルシファーは驚く。半歩後ろへ飛んでしまった。
ミシェルはわなわなと震えている。ルシファーは恐る恐ると言った様子でミシェルに近づいていった。
「そっそんな好きだなんて」
「ミシェル?どうか」
「ありえない!!」
またもや、しかも今度は耳元で叫びだしたミシェルにルシファーは倒れる。もろに直撃を喰らい、耳を押さえている。ミシェルは慌ててルシファーに謝った。
「僕は大丈夫。それで、なにがなんでありえないの?」
「えっ」
ミシェルは顔を赤くする。ルシファーは首をかしげた。何故ミシェルが顔を赤くするのかわからない、といった様子だ。
ミシェルは話したらいいのかどうか、真剣に悩んでいた。別にたいしたことではない。でもたいしたことのような気もするのだ。
「ミシェル?」
「ルシファー、私って頭優しく叩かれたことってあんまりないの。だから嬉しいのよ。これって普通?」
「ん~多分普通じゃないかな。僕だって珍しくライトが頭撫でてくれたら嬉しいよ?ライトって無表情だからさ、あぁやって行動に感情が滲み出してくるんだ。本人は気がついてないみたいだけどね」
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