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「ライトはあぁいう性格なんだ。別に故意にやっているわけじゃないから許してあげてよ」
ルシファーはミシェルの前に回り微笑む。
「改めて、ようこそ“十字架の狩人”へ!」
何人かがミシェルに近づき、声をかける。
「おやまぁ、可愛い子だね」
「若くないか?」
「力があれば年齢なんて関係ないだろ」
「まぁ“死神”には及ばずとも、強くなれるといいな」
あちこちから声をかけられ、ミシェルはとまどう。そんな中ルシファーとライトがミシェルと彼らの間に入った。
「はいはい。そこまで。ミシェルは疲れているからね。申請したら休ませるんだ」
「さっさと仕事に戻ったほうがいい」
「わかっているさ。じゃぁな、子猫ちゃん」
ミシェルは彼らにむかって笑顔で手を振った。ライトは不機嫌そうに眉根を寄せている。
ルシファーが彼をなだめるように話しかけていた。彼は困ったような顔のミシェルに気がつくと苦笑を浮かべた。
「あっごめん。行こうか」
「うん」
ルシファーに案内されてきたのは巨大な城砦の前。ミシェルは首をかしげる。何故、平和な街中にこんなものがあるのか、と。
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