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「驚いた?ここには伝説の“ハンター”の武器があるからなんだ。それを使えば、どんなに弱い“ハンター”でも強くなれる。それこそ“死神”のように」
ルシファーの瞳はキラキラと輝いている。まるで幼い子供のようだ。ライトは小さく溜息をついた。
「ここでチームの登録をするんだ」
「さっきから気になっていたんだけど、そのチームって?」
「説明してなかったっけ?」
ルシファーはきょとんとして背後のライトをむく。ライトは一つうなずいた。
「うわっ!ごっごめんね!!えっとどうしたらいいんだろう」
「安全と確実な生存のためにチームごとで動く。たいていは三人チームだ」
「あっありがと、ライト」
ライトがルシファーの助け舟を出す。ルシファーは喜んでその船に乗った。
「僕たちにも仲間はいたんだけど、任務でどじって」
「なるほど」
ルシファーは少し顔を曇らせた。
「もう少し僕が強ければ」
「もう過ぎたことだ。いつまでも引きずるな、ルシファー」
「うん、わかった」
立ち直り早、とミシェルは思う。ライトはミシェルを見ると城砦を指差す。
「中に入れ。そこで申請をする」
「私だけ?!」
「お前」
ライトは小さく溜息をつく。ルシファーを見ると口を開いた。
「ルシファー、女物の服と荷物を用意しておけ。俺も中に行く」
「わかった」
ルシファーはそのまま戻っていく。ライトは城砦を見上げた。ミシェルも見上げる。巨大だ。一体どのくらいの高さがあるのかわからない。
「来い」
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