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~
押し入れに隠れて少しがたった
今は隙間から様子をうかがっているが、これは失敗したなと思った
だって、いきなり知らない人が押し入れから出てきたらもっと危なくね?
まぁそれは置いておこう
今、家に入ってきた女の人は俺と同じように置いてあった手紙を読んでいる
読み始めて5分たっているがそこまで気にしない。だって400字原稿用紙が10枚くらいあったもん
手紙ってレベルじゃねぇよ
~
それから10分
どうやら読み終わったようだ
だが、すぐに泣き始めてしまった
『わ、私は捨てられてしまったのか……?……ううう、グス……』
出るなら今だな
人が悲しんでるとこは見たくないしな
何とか慰めたい
スッ
「!?」
俺が押し入れから出てくると、女の人は目を丸くした
今ので泣き止んだようだけど、俺が考えてたのと何かが違うな
「だ、誰だお前は……?」
途切れ途切れにそう聞かれる
「ん?ああ、俺は如月隼人(キサラギハヤト)だ」
「で、では何故ここに……?」
「多分手紙に書かれてたと思うんだが……」
「もしかして同居人か……?」
「そうそう」
何時までも立っているのはキツいので反対側に座ることにする
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