いつかのキヲク

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『さくちゃん、おーきて!』 朝早くから、雛の大きな声で目が覚める。 私は朝が苦手だ。 雛とは本当に双子か?と疑問が出るくらい、真逆だった。 私は運動が好きで、雛は苦手だった。体があまり強くなかったのも理由だが。 私はシンプルが好きで、雛は可愛いものが好きで、いつも可愛く着飾ったりしていた。 私と違っておっとりしていて、みんなから好かれている。 顔はまったく一緒だが、それ以外真逆だった。 『さーくちゃん!早く学校行かなきゃ遅れちゃうよー!』 そう言い急かしているが、結局歩くのが遅い雛に合わせて歩く方が遅れる原因でわ?と思いながらも、雛の待つ玄関へ向かい家を出る。 今日も気持ちがいい程晴れていた。 .
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