1人が本棚に入れています
本棚に追加
舞封屋~MagicShop~
『予兆』
その島には、いつからか「舞封屋(マホウヤ)」と呼ばれる二人組が居た。
一人は魔女で、一人は護りの者だった。
魔女は『白銀の魔女(ハクギンのマジョ)』の異名を持ち、その名のとおり白銀の髪を持っていた。その魔女は人でない物から生まれ落ちたモノだった。右目はまるで血のように紅く、左目は清き水のように蒼い。それが、魔女の姿だ。
護りの者は翡翠を瞳に宿していた。白銀の魔女を『守るべき者』と定め、魔女を守り続けている。その技は舞うように美しく、また勝てる者はいなかった。
二人は誰よりも強く、そして誰よりも人から外れた存在だった。
ある島の図書館。そこには、闇の番人がいる。
図書館の地下、その闇の中で闇の力を倍増させる為に、次の獲物を待っている。その黒いマントの男を見た者は、生きて帰ることは無かった…。
最初のコメントを投稿しよう!