『舞封屋~magic shop~』

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舞封屋~MagicShop~  『予兆』  その島には、いつからか「舞封屋(マホウヤ)」と呼ばれる二人組が居た。  一人は魔女で、一人は護りの者だった。  魔女は『白銀の魔女(ハクギンのマジョ)』の異名を持ち、その名のとおり白銀の髪を持っていた。その魔女は人でない物から生まれ落ちたモノだった。右目はまるで血のように紅く、左目は清き水のように蒼い。それが、魔女の姿だ。  護りの者は翡翠を瞳に宿していた。白銀の魔女を『守るべき者』と定め、魔女を守り続けている。その技は舞うように美しく、また勝てる者はいなかった。  二人は誰よりも強く、そして誰よりも人から外れた存在だった。  ある島の図書館。そこには、闇の番人がいる。  図書館の地下、その闇の中で闇の力を倍増させる為に、次の獲物を待っている。その黒いマントの男を見た者は、生きて帰ることは無かった…。
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