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私達は生まれた時からの付き合いという事で、プライバシーなんてものは皆無に近い。つーかそんなもの存在しないと思う。 「俺が来たら用意終了的な日は来ないのかお前には?」 「んー…うるさ「うるさくねー!」 私はすこぶる朝が弱い。 よって学校がある時はほぼ100%の確率で郁兎が私の部屋に乱入する。 私は低血圧で寝起きが悪いのでうちの家族は殆どと言っていい程私を起こしにはこない。本当に薄情な家族だ。 だから郁兎は家族公認の私の目覚まし係、らしい。 前にそれを郁兎に言ったら首を絞められた。私が言ったんじゃないのに死にそうになった事は絶対忘れない。 「はぁ、早く起きろよ」 「がっ、こーなんて休む…」 「小学生かお前は!」 まだ全然起きる様子のない私に、郁兎は布団をがばっと剥がす。 「さっさと起きろ!」 「…わかってるわ馬鹿!」 「テメーはまた…」 ベッドから上半身を起こして、横にあるクッションを投げ付ける。 「てか着替えるんだから出てけ変態!」 「はん、お前の貧相な身体で俺が興奮すっと思ってんのかよ」 「はぁ?貧相じゃねぇし!」 「…Bじゃ貧相の分類だぞ」 「うるさい!早く出てけ!」 郁兎を部屋から追い出しハンガーにかけてある制服を手に取り身体に身に付け、ぐちゃぐちゃの髪の毛を雑にとかし鞄を持って部屋を出る。 .
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