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ミネルバは統合軍特級独立機動戦艦として稼働している
サグミやトーンが新たに正式にミネルバへ編入
この編入はシンの推薦によるものである
半年間の月監視任務を終え、1ヶ月の休暇の為地球へと降りていた
「大気圏突入を完了、艦内システムを通常モードに移行します。」
グラディスはため息をつく
「はぁ、休暇…ね」
「休みはお嫌いですか?」
アーサーだ
「戦闘が半年間全く起きなかったのを喜ぶべきかどうかと言えば、素直に喜べないわね。余りにも静か過ぎる」
「確かに~、当初はこのまま一気にこの戦争は終わる気がしていました。が議長が突然、戦闘ではなく対話による道を選択されてからのこの一年、妙に静かだったのは確かですね」
「議長が言うに、「ジブリールは死んだのだから後はゆっくり分かり合い、殺し合って終わらせる必要はないだろう。それに我々には休息が必要、長い目で行こう」と言ってたわ。実際に統合軍に成ってからの正式な再編成、新しい基地の建設や戦力増強、はたまた被災国の救援など色々な事をやる時間にも成ったけど…」
「月にはブルーコスモス代表アルガック・バン・セア。史上初の女性代表、その存在には謎が多く、写真も世の中に数枚程度。」
「軍上層部の調査によれば先の大戦で死亡したとされるムルタ・アズライルの教育者でありロード・ジブリールの右側だったらしいわ」
セアはロゴスではないがジブリールは一目置いた。ロゴスのメンバーよりずっと使い勝手がよく、優秀な部下だった
セアはそれを知っていたからジブリールの死、ロゴスの壊滅を一番喜ぶ人間であり、自分がトップとなった今に彼女が何をしようとしているのか
具体的につかめなくとも、嫌な予感がするのは誰しも同じはず
「そろそろ人々から早くこの戦争にかたを付けろなんて声が大きくなる頃よ。議長も流石に動く、もしかしたら相手方もね、だから我々に重要かもしれない今のタイミングで休暇というのがどうなのかと思うわけなのよ。」
「はあ、出来れば下手には何も起きないでほしいですね。」
「ええ。」
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