14人が本棚に入れています
本棚に追加
ファミレスのいつもの場所に、八牛さんはちょこんと座っていた。
「おはよう。今日は冷えるね」
「…………」
まだ数える程しか会っていない僕に対して、何故彼女はこうもにこやかに接せるのだろう。
「どうしたの? 早く座りなよ」
「…………うん」
褐色のシートに腰を落ち着かせ、テーブルに目を移す。
纏められたメニューの束。水のつがれたコップ。しゅわしゅわと音を立てて踊るメロンソーダ。
そして……。
最初のコメントを投稿しよう!