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いつものようにクリームソーダのクリームだけを皿に移し、八蜜は残った“ソーダ”を僕に寄越す。
「神の不在証明って知っている?」
「いや。知らないよ。何?」
「そう。あのね」
僕が「よ」を言い終える前に八蜜の「そう」は始まっていた。
恐らく返ってくる回答がわかっていたのだろう。
八蜜が訊いて。
僕が聞いて。
八蜜が話す。
いつも通りの予定調和。
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