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黒ノ反逆者
魔界にやって来て早5日。
俺、ルシフェル・シファーは、魔界の頂点に立っていた。
「あっという間だったなぁ」
もうちょっと手応えのある奴がいるのかと思えば、下級悪魔ばかりだし、その時頂点に立っていた奴も俺の力で八つ裂きにしちゃったし。
空を見上げると、どこまでも真っ暗な空が続く。魔界の空は、ずっと夜のようだ。
「天界の空が懐かしい」
俺がまだ、天使であった頃に当たり前にあった空の事を思い出し、涙がでる。
「どうして…」
どうしてこんな事になってしまったのだろう。
俺は、溢れ出る涙を拭い、
あの日の出来事を思い出す。
…俺は決めたんだ。
俺を追放し、堕天使の印を押したあいつらに復讐しようと…。
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