No.0:prologue

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ピピピッピピピッピピピッ …ハッ! 「ハァハァ…。今日もあの日の夢か。」 朝から最悪の目覚めだ。 俺は朝食を軽く済ませ、学校へと向かった。 俺の通っているのは、いたって一般的な何の特徴も無い平凡な私立高校だ。 ここで少し俺の話をしよう。 名前は中村耀嘩。下の名前の読み方はヨウカ。 17歳。高校二年。 よくもまぁこんな難しい漢字を親も付けたものだ。 おかげで中学生くらいに名前を書くのには苦労したし、高校では名前が珍しいだけで有名になって他のクラスのやつらが沢山来たっけ。 でも、そのおかげで俺は彼女と出会ったんだ。 高校に入るまではこれといった楽しみも見いだせず、ただ平凡に過ぎていく日常に少し飽き飽きしていた。
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