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「魔王にのみ付き従う悪魔の化身、ベルフェゴール。そして、ベルフェゴールをこの世に導く境界線、『魔境邂逅の門』こそが魔王最後の能力だ」
魔境邂逅の門から現れた悪魔の化身ベルフェゴール。
巨大な腕で無理矢理姿を見せる。
皮膚の色は深緑に染まり、皮膚のいたるところから刺々しい刃が生えている。
巨大な丸い瞳は真紅に染まり、頭から背中にかけて白い髪が生えている。
上半身した見えていないが、天空から覗き込むベルフェゴールの姿はあまりにも圧倒的すぎた。
「さぁ、神召喚士よ。お前に対抗すべき召喚獣は存在するのか?」
「…」
返す言葉も見つからないのか、ヴァンは口を閉じて、身に纏っていた天空竜聖を黙って解除した。
その姿を見て、レイの口元が僅かに緩んだ。
その表情は勝ち誇った優越感に他ならなかった。
だが、すぐさまヴァンは目を細めてレイを睨み付ける。
「ではお見せしましょう。神ならぬ者ながら、神に通用せし者を」
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