421人が本棚に入れています
本棚に追加
時の神クロノス。
天界でも名をはせながら、その実力の一切を明かさず暮らしていた神。
それでも名が広がっているのは、クロノスと対峙した神々がことごとく消滅しているからだ。
どれほどの噂が広がっているのかは定かではないが、天界での『時の神クロノス』といえば、死神と同義のような存在でもある。
そして、その死神を宿した少女が今四神が一人、『大地の女神』ガイアを前に立っていた―――。
「大地の女神ガイア。悪いけど、あんたの好きにはさせないかんね」
黒い長髪をツインテールにし、黒いミニスカートに黒いブーツ。
黒いシャツを緩く着こなし、上着には黒いロングコートという黒一色の少女だ。
そして、コートには金色で描かれた四つの丸印。
ひし形を形成するように描かれた丸印の中央には、全ての丸印を貫通するように十字架が描かれている。
宇宙を統治する『宇宙政府』のシンボルが描かれた紋章だ。
次期宇宙政府総帥候補、リティア・レイファン。
聖の幼馴染にして、『時の神クロノス』を宿す存在だ。
最初のコメントを投稿しよう!