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握っていた手を解き、手の平全体で頬に触れる。
慎重に肌を撫でて、染み一つない肌の感触を確かめる。その滑らかさは、まるで同じ人間の肌とは思えない。かといって、人工的には到底造りだせないと確信できる、生きた肌の心地好さがあった。
「すごい……すべすべで、ずっと触っていたくなりますよ」
「いやらしいです。目つきも手つきも実にいやらしいです。まさしく御主人様の心の内が表れておりますね」
「それはしょうがないです。触ってると、つい、にやけちゃいますよ。イブキさんの肌」
口調は強がってるけど、イブキがされるがままになっていることに、雅人は思わずにやけてしまう。
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