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明かりを消す前に用意しておいたネコの抱きまくらに手足を絡めるも、落ち着かず寝返りを繰り返す。
(ああもう……もやもやします……)
ネコのコットンの前足をふにふにするも、何か物足りない。
右に寝返り、右手をベッドの外に投げ出してグーパーすると、雅人に手を握られたことを思いだす。
優しく包み込んでくれた、両手と言葉の温かさ。
完璧でなくてもいいと、今の自分を受け入れてくれた。
飾らない自分を、可愛いといってくれた。
全部引っくるめて好きだと言ってくれた。
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