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「凛は自分の体が嫌いなのか? 俺は好きだよ? もちろん中身も好きだし」
そう言って雅人はいつもの人懐っこい笑顔を向ける。
「てめぇそろそろ訴えるぞ!?」
凛は、照れてはいるが複雑な表情をした。
「どーしてそんな軽々しく言えんだよ!」
「もちろん重々しくも言えるぞ」
急にトーンを変えて、手を取って熱のこもった眼差しで凛と目を合わせた。
「……凛、俺は一生凛を愛することを誓う」
「……ッ! ……う……あ……」
凛は勢いをなくし、耳まで顔を赤くした。
いつもなら悪態をつくはずの口をパクパクさせて、次の言葉がなかなかでてこない。
「ううううるせえバカ黙れ! 勝手に手ぇ握んな! 今すぐ窓から飛び降りて脊髄損傷で首から下が動かなくなれ!」
「罵り方が妙に具体的だな!? 『死ね』とか言われるよりある意味怖ぇ!」
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