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「お前のどこが『理想のメイドさん』だぁあああああああっ!」
「…………は、はあっ!?」
予想外過ぎる発言に、凛の眉間にシワが寄った。
「凛は全っ然優しくないし、すぐ手が出るし足が出るし口は悪いし、朝の機嫌は最悪だし、家事能力は微妙だし。メイドとしての魅力なんて美少女なことと巨乳なことぐらいしかねぇだろうが!? 俺が凛に『理想のメイドさん』を見出していただとぉ!? 思 い 上 が る な バカヤロォーッ!」
「ンだとぉ!? ぶち殺すぞ!?」
凛のツインテールが威嚇のように逆立つ。それに対応するように、急に声のトーンを落ち着かせて雅人は言う。
「だけどな、凛。俺は……そういうとこも含めて、凛が好きなんだ」
「……はぇ?」
空気が抜けて萎んだ風船のように怒りのオーラが無くなり、マヌケな声が出てしまった。
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