ギブ・ミー・カフェイン

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凛は完全に笑いのツボに入ったようで、頭の上に『?』マークを浮かべる雅人を置いてけぼりにして引き笑いをする 「だってさ、綺麗事ばっかり並べる奴も、無駄にカッコつけたがる奴も、あたしはたくさん見てきた。でも、ここまでカッコ悪く開き直った奴は初めてだよ。あー、おっかし」 そう言って、頬をピクピクさせて忍び笑いをもらしながら涙を拭う。 「雅人ってさ、正直すぎて得してんのか損してんのかわかんない性格してるよな」 「俺はいつでも、損得考えるより納得できることが優先だよ」 雅人が真顔で答えると、凛は「ふーん」と何か考えてから、ベッドに腰かけて足をぷらぷらさせて言いづらそうにしながら告げる。 「……雅人の言いたいことは、よくわかった」
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