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雅人が涙目で頭を摩ると、凛がピタリと立ち止まり、先ほどのことも気にかけているのか、殊勝な態度で謝罪してきた。
「あ……そっか……ゴメンな」
「あ、いや、凛、俺は大丈夫。どうってことない」
だから急にそういうしおらしい態度とるなよなぁ!と雅人は心の中だけで叫ぶ。
「でもあたし、ひどいことしたよな。だからさ……」
何なんだよ今日の凛は。
さっきから混乱させられっぱなしの雅人の心の中ではありとあらゆる妄想が渦巻く。
ひょっとしてこれは『お詫びとして、あたしの体で癒してやるよ……バカ』とかそんなこれなんてerg展開かとか――――
「お詫びとして、あたしと徹夜でゲームしようぜ!」
「お前はどこまで俺の心を弄べば気が済むんだぁあああああああっ!」
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