2318人が本棚に入れています
本棚に追加
「いえ、あのときは夕食と掃除と洗濯のシフト調整だけして、朝はもう習慣になっているので変わらず私一人で仕事することで合意したはずです。それに凛も昨日は遅くまで起きていたのでしょう? 御主人様と『お二人』で。何をしていたかは存じませんが、凛はゆっくり寝ていてもよかったのですよ?」
イブキの怖すぎる笑顔は凄惨さを増し、雅人の背筋に緊張が走った。
(えーと、イブキさんも、凛も、どしたの?)」
眠気と痛みと突然の事態を把握しきれない雅人は目の前の不穏な雰囲気についていけない。
対する凛はどこか余裕のある含み笑いをする。
「別に昨日はゲームしてただけだし、今朝はほら、雅人を遅くまで付き合わせたから、あたしが責任を持って起こしにきた」
「な……っ! まさかそこまで計算にいれての夜更かしですか……!?」
最初のコメントを投稿しよう!