夜更かしは自己責任で

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そんな雅人を見下す目線が二組。 「おいおい、そんなすっからかんの頭下げられても何の重みも感じないんだが?」 凛が昭和の邦画に出てくるヤクザのように、雅人の後ろ髪をむんずと掴む。 「確かに、叩いたらきっと良い音がするのではないでしょうか」 イブキも眼鏡の弦を弄りながら、生ゴミの袋をつつくカラスを見るような目を向けた。 一分の隙もない見事な土下座をする雅人の汗腺からは、謎体液の分泌が止まらない。 この場で思うことはただひとつ。 美人のキレ顔、超怖い。
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