2318人が本棚に入れています
本棚に追加
冷や汗をかく雅人をよそに、イブキはふにゃっとしたままの陽菜をダイニングへ連れていく。
「さ、陽菜。私達は先に朝食に向かいましょう。凛、あとはよろしくお願いします」
「了解した。これからの光景を陽菜に見せるのは酷だからな」
「俺に何する気!? マイエンジェル陽菜たんカムバァーック!」
部屋から遠ざかるイブキと陽菜を見て、不安の色を隠しきれない雅人。
追い撃ちをかけるように、その肩を掴む凛の手に圧力がかかる。
「うひゃっ!?」
「あたしは別に雅人のことは何とも思ってないし、ロリコンとかどーでもいいけど、やっぱイラッとくるわ」
雅人の肩から皮膚に、筋肉に、骨に電撃のようなものが走り、この場から逃げ出したい一心に駆られる。
最初のコメントを投稿しよう!