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「私が言えた義理ではありませんが……陽菜は御主人様に無防備すぎると思います」
「そうそう、あの変態はいつ手を出してくるかわかったもんじゃないからな」
雅人は陽菜の代わりに鍋を棚の上に置いた後、今日は早めに入浴。
そのため、3人で食後のティータイムとなった。
そこで姉達から苦言を呈され、陽菜はしどろもどろになりながらも考えをまとめる。
「でも、陽菜は……」
ためらいを見せる妹を見て、やはり姉妹だからであろうか、凛とイブキには陽菜がこれから言うであろうことが何となく予想できてしまった。
「陽菜は……お兄ちゃんのことが、好きなんです……だから、好きな人には、壁をつくりたくは、ないです」
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