まずは家族会議です

13/21
前へ
/271ページ
次へ
「……そうか」 「そう、ですか」 凛とイブキは一瞬動揺を見せるが、すぐに普段通りに戻り、ゆっくりと頷いた。 「……あれ? あんまり驚かないんだね」 「うん、まあ、だろうと思ってたし」 「ふぇえ!? そうだったの!? あわわわわ……」 凛の冷静な意見に、陽菜は自分の胸の前で両手を包み視線を泳がせる。 それを落ち着かせるように、イブキが眼鏡のブリッジを上げてから次を促す。 「陽菜、そう慌てないで下さい。まあ、私は反対しませんが、これからどうするつもりですか?」 陽菜は、おどおどしながらも言葉を続けた。 「……それが、困ってるです」 「何を?」
/271ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2318人が本棚に入れています
本棚に追加