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「……そうか」
「そう、ですか」
凛とイブキは一瞬動揺を見せるが、すぐに普段通りに戻り、ゆっくりと頷いた。
「……あれ? あんまり驚かないんだね」
「うん、まあ、だろうと思ってたし」
「ふぇえ!? そうだったの!? あわわわわ……」
凛の冷静な意見に、陽菜は自分の胸の前で両手を包み視線を泳がせる。
それを落ち着かせるように、イブキが眼鏡のブリッジを上げてから次を促す。
「陽菜、そう慌てないで下さい。まあ、私は反対しませんが、これからどうするつもりですか?」
陽菜は、おどおどしながらも言葉を続けた。
「……それが、困ってるです」
「何を?」
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