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ミートボールに箸を突き刺しながら優芽は続ける。
「やっぱイッチャン、元気ない」
「いつも通りですよ?」
「んにゃ、あーしにはわかる。女の勘ってやつっ」
このエキセントリック娘のどこにそんなもんが備わっているんだろうと思ったけど失礼だと思ったから言わない。
相変わらず、設計図なしに機械いじりをするように直感と本能で動く子で、こういうタイプが人生楽に生きられるともイブキは思った。
(ああ、もう、めんどくさい)
優芽の追求がめんどくさい。
御主人様と凛がじゃれつくのが想起されてめんどくさい。
御主人様が陽菜の頭をなでて陽菜が恥ずかしそうにするのが想起されてめんどくさい。
だから。
「まあ、ここで言ってしまったほうが楽かも知れませんね。それに、今話すことで何か見つかるかもしれません」
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