相手の目を見て話しましょう

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「マー君、やっほーっ! リンリンは?」 「ああ、アイツなら今日発売のゲームがあるって言って、授業が終わりとともにダッシュで帰りましたよ」 「あっはっは、マー君と一緒に帰るよりゲームってか」 「優芽さんそれは言わない約束でしょー」 自他共に認めるゲーマーである凛は、陽菜に今晩の夕食当番の振り替えを頼むほどである。そして凛が朝に弱いのは、趣味のゲームに睡眠時間を削っているせいだったりする。 (あのー……えーと) イブキは完全に余裕を失い、二人の会話が耳に入ってこない。 イブキがどう会話に交じろうかタイミングを伺っていると、優芽はガシガシ話を進める。
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