妹系な陽菜と、ツンデレな凛と、堅物なイブキ。

7/8

2318人が本棚に入れています
本棚に追加
/271ページ
雅人は片手を挙げて労いの言葉をかけた。 「お、イブキさん。お疲れ様。もう夕食の時間か」 「はい。ですから、私は陽菜に御主人様を迎えに行くように指示したはずですが?」 「ご、ごめんなさいです……」 イブキに体温を感じさせない視線を向けられ、陽菜は申し訳なさそうにペコペコと頭をさげる。 「凛は、洗濯物は終わったのですか?」 「あー、あとはコイツの服を部屋に置いたら終わりだった。で、部屋に来てみたら、雅人が陽菜にセクハラしてたってわけだ」 「セクハラではない! コミュニケーションだ! 親睦を深めているんだ!」 「黙れ犯罪者予備軍!」 凛が形のいい眉を吊り上げて非難する。 「まったく、俺にかまってもらえないからってヤキモチ焼くなよ、凛。お前が素直じゃないってだけで、内心デレッデレなのはちゃんとわかってっから」 「そろそろお前のそのオメデタイ脳みそが本気で怖えよ!」
/271ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2318人が本棚に入れています
本棚に追加