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「おはよう・・・・・・って、イブキさん? 顔色悪いですよ?」
「いえ、大丈夫です」
「そう言われても、顔赤いし、声変だし、目見ればわかりますって!」
「問題ありません」
「いや、だから……ほら、おでこ貸して」
「だ、駄目です! 御主人様の手に汗が付いてしまいます!」
「い・い・か・ら!」
雅人はイブキの力ない手を払いのけ、前髪を上げて汗の浮かぶ額に手をあてる。
(うわわわ……私、触られてる……)
その手はイブキが思っていたより大きくて、掌の皮膚も固くて、相手が男であることを意識せざるを得なくなる。
(うぅ……おでこ、熱くなって……!)
「ほら! イブキさんすごい熱!」
多分風邪以外の理由も含む。
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