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予想外の出来事に対して、イブキは動揺を努めて隠す。
「御主人様、朝の時間は限られております。朝食に参りましょう」
「え、そんなフラフラのまま一人で準備したの?」
そんなに酷い状態に見えるのか、とイブキは思った。体調の悪さを隠しきれていないことがむしろ悔しく感じた。
「はい。私の、仕事ですから」
「気持ちは嬉しいよ、イブキさん。ありがとう。でも、無理はしないで下さいね」
「慣れてますから」
「そういう問題じゃないくて……とりあえず部屋出ましょう」
雅人はイブキの背後から両肩を押して一緒に退室する。
「イブキさん、ご飯は食べられそうですか?」
「あ、いえ、食欲がわきませんので、登校まではお時間頂こうかと」
「さすがに今日は学校休んだらどう?」
「行けます」
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