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凛はその豊満な胸の前で腕組みしながら「それにしても」と、いつもより弱めの声。
「体調崩したのは、あたしらがねーさんに頼り過ぎたせいで疲れが溜まってた、てのもあるかもな。今日はきつく当たっちまったし……」
それに陽菜も賛同する。
「うん……そうだね。毎朝とか特に、イブキお姉ちゃんに任せっきりだもんね」
ちょっと湿っぽい雰囲気になったところで、優芽がパンと、一本締めのように手を叩いた。
「ほらほら。反省は深く短く! ね、ガッコ終わったらさ、あーしもお見舞いに行っていいかい? ちなみに2年生は今日は6時間目までだねっ」
「えと、陽菜は今日の当番ですので、買い物に行っておきたいです」
「あたしと雅人は5時間目までだな。今日は先に帰らせてもらうぞ」
「凛は委員会じゃなかったか? 体育祭実行委員」
「ああ、そうだった!」
この学園では一学期に体育祭、二学期に文化祭があり、体育祭は梅雨真っ只中に無理矢理開催したりする。
凛がジャンケンに負けてなった実行委員とは名ばかりで、一年生がすることは結局は雑用だ。
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