最初の痛み

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僕はもう直ぐ小学生になる 六歳になったらあともう少しだ 今はまだ寒いけど 春の風が吹けば 小学生になれる ついに僕の誕生日がやってきた 母は手作りのケーキや僕の好きなものだけを沢山作ってくれた 僕と母はとても幸せだった 母「誕生日おめでとう!!六歳だね!幸ちゃん」 そう言って優しく微笑む母 次に僕に目を瞑るよう言った 僕の首に温かいものがかかる 母「もう目を開けてもいいよ」 僕の首には母がつけていたロケットがかけられていた 中には母の写真が入っていた 母「これでずっと一緒にいられるね」 母の笑顔はとても温かかった
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