変化

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何なんだろう…このカレカノみたいな会話は。 『ー何が?』 「だって恭香、さっき急にダッシュで逃げたじゃんかよ」 『あ~…アレ?』 てっきりさっきのことを謝ろうとしてるんだと思った。 「結構傷付くんだぜェ?」 私の手からプリントとホッチキスを取り上げて、ニッコリと微笑んで手の平を出す。 「だから調理実習で作ったのちょ~だい?」 『ー虫歯はっ⁉』 「あれ嘘。」 聞いてたのか、なんて言ってるけどそんな嘘わざわざ吐いたワケ!? 疑いの目で見てると視線から感じたのか、理由を告げてきた。 「本当は甘いのスッゲ好きなんだぞ? でも、恭香が嫌そうな顔してたから」 『ーッ!』 目を逸らすと頭を優しく撫でられる。
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