心の闇

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まわる、まわる 暗闇の中。 心の中の闇を 払うすべもなく 深く深くのめり込む。 誰かに助けを 求めているようで 本当は、独りぼっちが 怖いだけ。   1人の空間。 1人の時間。 ただそれを恐れて 誰彼構わず手を伸ばす。   自分は、不幸だ。 そう嘆いては 人の哀れみをかい 気を引いて 不要になれば 即座に切り捨てる。 例え、友であっても 恋人であっても…。     周りが言うことは 嘘、偽り、綺麗事 としか受け取れない。 呟く言葉と言えば 自分の不幸と 哀れみばかりで 他人が不幸を呟くと 自分より不幸では ないと嘲笑う。   生きてる意味 価値観も わからずに ただひたすら 底なしの闇に 溶け込み、今日も 誰かを騙し、傷つけ 自分自身も傷つける。   何食わぬ顔で他人を 傷つけ、のうのうと 生きゆく日々に 気付いた時には 誰も居なくなって 孤独という念に 取りつかれ 誰か助けてと また手を伸ばす。   その孤独は、自分が 招いたとも知らずに また自分は、不幸だと 嘆きはじめる。     ある意味哀れで 不幸なループ。
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