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「姉さん…」
階段から降りてきたのか、その女性は背中に赤ん坊をおんぶして階段の前に立って居ました。
背はさほど高くなく、黒髪に凛とした表情をしている女性。
間違いなく、私の姉、相模明海(アケミ)であった。
「あ、社長。
お疲れ様です」
「社長ぉお!
今日もお美しいですね!!!
とりあえずお疲れ様です!」
「お疲れ様、昴。
ミクちゃん、声のボリューム下げなさい。
誠(マコト)が起きるわ」
「はい!!
わっかりましたぁああ!!」
「はぁ…
まぁ良いわ。」
良いのかい。
ミクちゃん姉さんの言ってること理解してないよ
って社長ってなんですか社長って。
「8年もの間…
何が起こったんだ……」
理解できないまま、私の消えそうな声は三人の会話によって消されたのであった………
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