第1章~なにがミラクルか分からないミラクルバー~

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「んじゃ次にオレ。 槇虎太朗(マキコタロウ)18歳 高校卒業後、ここに就職しました! ミラノ姉さんと同じく料理、配膳スタッフやらせてもらってますんで、よろしくお願いします」 赤いボサボサの髪で、中肉中背。 活発的な印象を持たせるような人ですね。 こちらも白いエプロン。 やっぱ料理長だけおかしいのかな? 「オレは、暁(アカツキ) 年は仁さんと同じ… なんでか分からんがここに居る… とうちゃんにひろわれて、ここで調理してる。 よろしく。」 「あれ、暁くんって…悪魔?」 つい、そんな質問をしてしまった。 黒く、長い髪 落ち着いた雰囲気だ。 そして額には角がある。 ガドルフお祖父さんも悪魔なんだけど、悪魔は基本的に角は二本のハズ。 しかし暁くんには三本生えていた。 「…わからないんだ。」 自分の角を触りながら呟く曉くん。 うーん、私は魔力の質などを感じ取れるのですが… 暁くんの魔力は、普通じゃないような、どこか違和感があります。 「暁はな、捨て子だったんだ」 ふと声のした方を見ると、岡部さんがタバコに火を着けながらそう話しだした。 「暁は、オレがアケボノと言う街で拾ったんだ。 そいつは布に包まれていてな。 布にはアカツキと書いてあった。 だから、暁と名付けて、オレ達が親代わりに育てたんだ だからオレが暁のとうちゃんなわけ」 そうだったんですか… 暁くんは、水色にピンクの水玉模様のエプロン着ていますしね… てかオレ達? 「そうそう~、私達がね~。 私は岡部真貴乃(マキノ)。 一輝の妻よ。このお店では調理のチーフをさせていただいてるの。 よろしく~」 妻にしては、岡部さんよ… 若くない? 艶のある水色の肩に掛かる髪で、優しい笑みを浮かべている女性… 口調はのんびりだ てか真貴乃さんもピンクに水玉模様のエプロン着てるし… なんだこの家族?
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