~第2章~なにがミラクルかわからないミラクルギルド…?

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「まず、貴女はなぜ指輪から刀を出したんですか? 自分の武器を持っていない訳ではあるまい」 「くっ、答える訳ないでしょ優男」 そう言って左手で仁を殴ろうとしても、仁にまた捕まれ、捻られる。 「おやおや、質問に答えないと腕が千切れるかもしれないですよ?」 「うぅ…その刀は… 私の大切な、モノよ」 「そうですか。 はっきり言います。 なぜこの依頼を引き受けた? 貴女の実力じゃあ死ぬ。 Aランクだからって、空の神とも呼ばれたバハムート舐めんなよ」 無表情。 凍てつくような無表情 凍てつくような言葉 凍てつくような視線 今の仁は、優しい顔ではなく、冷たい無表情をしていた。 目を合わせると、背筋が凍りそうになるような錯覚に襲われるほど… 「まぁ、話なら聞いて上げますよ」 両手を離し、後ろに下がる仁 彼に捻られた両手は、とても痛かった。 「私は… バハムートが許せないの… 大切な家族を殺した、あの龍が」 ふと仁を見ると、無表情ではなく 柔らかな笑みを浮かべながら耳を傾けて居てくれた。 それに少し安堵を覚えたアカネは淡々と話し出す。 忌々しい、あの日を
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