42人が本棚に入れています
本棚に追加
/307ページ
「よし、着きました。」
辺りを見渡すと、ミラクルバーABEの前に居た。
いや、今はミラクルギルドだが
そんな事は気にせず中に入る一同。
周りから視線を感じてします…
視線の先には、やはりシャルルとルル
男女問わず様々な視線が当てられた。
そんな事は気にせずに空いていたテーブルを見つけ、椅子に腰掛けた。
「んで、仁よ
俺達に何を聞きたい?」
一息着いた所で仁をまっすぐ見つめるカース
「あなた方に、バハムートについて聞きたいんです」
「あ~あの一族か。
悪い奴等じゃあぁ、ねぇえよ?」
「ウソだ!!」
テーブルを叩きながら勢い良く立ち上がるアカネ
悪い奴等ではない?
なら街を襲い兄を殺したバハムートはどうなるのだ
「アイツは…あいつ等に良い奴はいない!!」
「お嬢さん、なにが原因でそう考えるかわからねぇえが
話を聞こうか?」
カースに促され、本日二度目となる過去を明かしたアカネ…
カース達ドラゴンはそれを黙って聴いていた。
語られる過去
何度聞いても、慣れることはないだろう。
話終わって落ち着いたのか椅子に座るアカネ
そんな彼女を見て、口を開いたのはフレイヤ
「アカネ殿、さぞかし辛かったろう…
だが、バハムートはそんな魔物のような一族ではない。
さらに彼等は仲間を思い、人を思い、空を思い、自然を思う義理深い一族だ
一族の一体が人間に襲われたら、一体だけでなく多勢で報復しに来るのがあの一族。」
「だったら、あの襲ってきたバハムートはどういうことなのよ!?」
「わからないわ。
今からその空の覇者の討伐に行くんでしょ?
私達も行くから、彼に会った時に確めるわ」
そう優しい口調でアカネに言うシャルル。
なんとも、聞いていてコチラまで癒される声だ。
こんな声で腹黒いこと言うんだから…
珠に傷な気がする…
おっと、口に出したら死ぬな。
最初のコメントを投稿しよう!