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「黒髪に白いメッシュ…
その灰色の瞳、仁ちゃんだわぁ」
「えっと…
もう一度お尋ねしますがどちら様?」
「あたしょお、阿部昴(アベスバル)よぉ(キラ)
8年ぶりで変わってしまったアタシだけどぉ、昴ちゃんよ」
阿部…昴…
えっ…っと………………………………………………………………………………………………
8年前
スワジ国、ヤバ森と言う森の中
黒髪に白いメッシュの入った少年、相良仁と
赤く、髪の短い大柄な少年、阿部昴は組手をしていた。
両者とも、10歳。季節は4月と言うこともあり、森は生命で生い茂る。
組手が終わり、息を切らせながら地面に座り込む二人、最初に口を開いたのは昴だった。
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