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「夏希姉さん、今風呂上がり?」「・・・うん。宏之も入るの?」「いいや、顔を洗いに来ただけだよ」
「・・・そう、顔を洗ったら、ご飯にしましょう」
「あいよ」
夏希姉さんは周りよりも話すテンポが遅いが、勉学にしては周りよりもずば抜けている。
そして、生徒会の副会長をしている。
そのためか、一部の人達から天宮生徒会とも呼ばれている。
夏希姉さんと別れ、顔を洗っていると、
「ん?おはよう宏之」
「おはよう秋乃(あきの)」
この人は秋乃、天宮家の三女で、俺と同じ二年生で、我が高のバスケ部のエースなのである。
「今日は早いのね」
「千春姉さんに無理矢理起こされたからな、嫌でも起きるよ」
「そうなんだ、・・・じゃあ、今度から、あたしが起こそうか?
勿論、・・・」
「断る!!」
「なんでよ!まだ何にも言ってないよ!」
秋乃は俺にべったりなんだから困る。
「それよりも宏之、バスケ部に入りなよ、そうしたら、あたしがいろいろ教えてあ・げ・る」
「入らないよ!お前の場合、いやらしい事ばっかりするだろうが!」
「・・・・・・・・・・アハ」 「するき満々だったのかよ」
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