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部活動
音楽室に着いた俺達は、荷物をおろし、のんびりとした。
「よーし、そろそろ始めるぞ」
亘の声と共に、杏と遥も自分の準備を始めた。
俺はバンドが一番近くで見れる席の机に座った。
「よーし、それじゃ行くぞ・・・1・2・3・4!」
と声と共に亘が叩くドラムが音楽室を轟かせていた。
遥の右隣りで杏がベースを弾いてる、遥は亘のドラムの音が少し止んでから、歌を歌い始めた。
俺は暫く、亘達の練習を見ていた。
そして、歌はこれといったミスはなく、終わった。
「おー」
と言いながら拍手を送る俺、亘達は何か物足りなさそうな顔で悩んでいた。
「やっぱりギターがいないと困るよ」
「そんなこと言ったってすぐには見つからないぞ」
「でも、早くしないと文化祭に間に合わないよ」
三人はギターがいないことをまだ悩んでるみたいだ。
一方俺は、壁に立て掛けていたギターをチューニングし、勝手に弾いていた。
その様子を見ていた亘達はじぃっと見ていた。
俺はそれを気にすることなくギターを弾いた。
適当にアニメソングでも弾いたが、亘達は弾き終わった俺に
「ちょっと待てっ、何でお前ギターが弾けるんだ!?」
「宏之君!凄ーい、凄ーい!!」
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