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桜崎祭準備
俺が部活動を初めて一週間ぐらいたった。
俺達の学園は二学期最初の行事、桜崎祭の準備期間であった。
「えー、ウチらのクラスの出し物について話し合いたいと思います」
俺達のクラスでは、委員長が教壇に上がっていて、学園祭の出し物について話し合いが行われた。
「えー誰か、これをやりたいという出し物はありますか?」
委員長の声に反応したのは二人、一人は愛香、もう一人は細波だった。
「愛香はともかく、細波がこういう事に関わってくるとは珍しいよな」
俺の斜め右にいる亘がこっちを振り向いて話しかけてきた。
「確かに珍しいよな・・・何を企んでるんだ?」
愛香はクラスの出し物には人形劇か、演劇のどちらかが出る。
それはわかるのだが、細波はこういう行事のある時は風紀委員と鬼ごっこをしている。
だからクラスの事にはあんまり関わりをしてこないしかし、今回はクラスの出し物を提案しようとしているのだ。
流石の委員長さえ、細波が出し物の提案をしてくるとは思っていなかったらしい、細波を睨めつけた。
「じ、じゃあ、真田さん・・・」「はい」
委員長に名を呼ばれ、静かに立ち上がる、クラス全員愛香を見ていた。
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