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二学期
夏休みがとうとう終わり、二学期が始まった。
そんな二学期の初日の朝、
「宏くん、起きて、二学期の始まりだよ。初日から遅刻は駄目だよ」
「ううん・・・、あと5分はいいだろう・・・グゥ・・・」
「駄目だよ。ほら、起きてよ宏くん」
という声とともに、布団を剥ぎ取られた。
「うおっ、わかったよ・・・」
流石に布団を取られては寝れない。
仕方がなく起きた。そしてそこにいる人に挨拶をした。
「おはよう千春姉さん・・・」 この人は天宮千春(あまみやちはる)俺の家の隣の家に住んでる、従姉妹の長女。
俺が通ってる桜崎高校の三年生で、生徒会長を勤めている。
「はいおはよう、顔を洗ってきなさい」
「あいよ」
「返事は[はい]でしょ」
「はーい」
朝から千春姉さんとそんな会話をしながら、すごした。
顔を洗うため洗面所にいくと、
ガチャという音とともに、一人の女性がバスタオルで頭を拭いて出て来た。
「おはよう夏希(なつき)姉さん」
「・・・!おはよう」
この人は夏希姉さん。千春姉さんとは双子で、天宮家の次女なのである。
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