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「何もしてないのに……いきなり殴るなんて……」
すぐそばでは、水林が今にも泣き出しそうな表情をしている。
「あーあ、やっちゃった」
黒沼は立ち上がると、殴られたお返しに、嫌みを言った。
「あんたは黙ってなさい!」
余計なことを言った黒沼は、二ノ宮にげんこつをもらったい、その場に頭を押さえてしゃがんだ。
「違うの栗歌、私は隼人のクラスの樫宮って男子が栗歌と隼人が……」
二ノ宮が続けて言った言葉に、黒沼は素早く反応した。
「ちょっと待て二ノ宮!お前樫宮に何て言われたんだ?」
二ノ宮の話によると、樫宮は黒沼が水林を、自分の物にしようとしているなどと言われたらしい。
「なるほどなぁ。安心しろ二ノ宮、俺は水林を自分のものにしようなんてしなから」
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